雑談

つまるところ人生とは何を得るかではなくて何を切り捨てるかなのだと思った。
まぁ、別に何があったからこう考えたというわけではないけれど。



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「宝の地図、ってあるじゃない」
「あるね。まぁ、言っても規模は様々だと思うけど」
「ああいうのってどうして宝が手付かずで残ってるのかな、って思って」
「いきなり何を言ってるの」
「宝のありかを掘り返したら宝は発掘されたあとだった、なんてこと、ないでしょ? おかしくない?」
「漫画の読みすぎだと思うよ」
「まぁ聞きなさいよ。きっとね、宝を何処かに隠してその地図を標した人は、きっとそれで安心しちゃってその存在自体を忘れるないし長期にわたり放置しちゃうんだと思う。忘れてないとしても」
「どうしてそれが、宝は手付かずで残るわけがない、という話に繋がるの?」
「だって宝を見つけたら、その地図はもう要らないじゃない。廃棄するか、でなければ持ち続けるのよ」
「話は分かるよ。確かに言われて見ればそうだね。……でも、結論が見えないんだけど」
「あんたの小さい頃の将来の夢はなに? まだ覚えてる? その夢に向かって邁進してる? あんたって小さい頃からオタクだったのね。ガンダムの消しゴム、好きだったの? 下手な詩ほど痛いものはないわよね」
「…………」
「………ごめん。悪かったよ」