「風をつむぐ少年/ポール・フライシュマン」を読んだ。
爽やかなお話だった。こういうの好きだなぁ。偶数章のエピソードが秀逸で、物語に非常に厚みを加えている。そのエピソードだけでも十分短編としての魅力を放っているのに、それをメインである奇数章と絡めていく巧緻な手際。この方法によって主人公の行動を独りよがりなものになる可能性を完全に廃除して、感動的なものに昇華させている。ええ、着眼点が良いんですね。一歩間違えれば寒いことになるだけの構成ですが、実に見事。リアルな筆致で書きあがっています。こういう本こそ、中学生くらいに読んでおきたかった。
今は、
夏目漱石「坊ちゃん」、サラ・ウォーターズ「荊の城」、S・キング「呪われた町
京極夏彦「魍魎の函(正しい字が出ない)」、江戸川乱歩江戸川乱歩集」
と浮気に浮気を重ねて同時並行。どれが最初に読み終わるかな。
クトゥルフ神話ガイドブック、という本も借りた。ぱらぱら斜め読みをしています。「デモンベイン」というゲームがやりたくなった。