ミステリ+エロゲ=キミとボク
SF+エロゲ=セカイ系
モダンホラー+エロゲ=新伝綺
学園小説+エロゲ=新青春エンタ
という式と同じようにライトノベルを扱ってみる。
ライトノベル+エロゲ=X
さて、ここのXには一体なにが入るのか。
まず、先に挙げた四つを一つのグループとしてまとめてみる。
A郡(ミステリ、SF、モダンホラー、学園小説)
そして、それに対して
B郡(ライトノベル
というように定義してみよう。
「A郡+エロゲ」というそれぞれの式は誰が見ても大方納得するだろうと思う。公式として成り立っていると言ってもいい。
問題は「B郡+エロゲ」の方だ。一見成立しているように見えて、実は方程式が成り立たない。単なる集合論で、ライトノベルはエロゲの下位互換、エロゲはライトノベルを内包しているからだ(全てがそうだというわけではないのだけれど)。まあ内包しているからといって足算ができなくなるわけではないのだが、ここでは単純な四則演算ではなく「違う要素を組み合わせることで、最初にあったものとは別のものが発生する」場合を公式が成り立つと定義する。
公式が成り立たないといってもイメージ的な問題だから、主観が違えば結果も違うだろうとは思うけれど、こんな抽象論を繰り広げておいて今更そんなのは小さな問題です。コミュニケーションは誤解と根気の上に成り立つものなのだからと正当化して逃げてみる。
大事なのは、A郡+エロゲは成り立つけれど、B郡+エロゲは成り立たない、というその違いです。
さて、B郡(ライトノベル)とエロゲが足算出来ないというのなら、エロゲと足算できるA郡とは、本質的に異なるものだと考えていいはずです。最初にライトノベルとその他のジャンル(ミステリ、SF、モダンホラー、学園小説)を分けたのはそういう意味があって、つまり、そういう見方を用いてもライトノベルと一般文芸の違いを定義することが出来るわけで、「ライトノベル+エロゲ」の式の解が求められるときがライトノベルの新天地が切り開かれるそのときなのではないでしょうか。

……なんだか文章の結びが下手くそだなぁ。尻切れトンボって感じ。

現在週間少年ジャンプで連載中の藤崎竜ワークワーク」が、どうにもtype-moonfate/stay night」と道具立てがかぶっているように見える。今週号でさらにその色が強まった。どうなんだろうなぁ。藤崎が知っているかどうかは微妙なところだけれど……。あ、仮面ライダーにもこういうタイプの話ってあったんだっけ? もしかするとそっちかな?