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phenorun2005-03-11



魔法先生ネギま!(9) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(9) (講談社コミックス)

密度。
紙媒体でも映像媒体でも音楽媒体でも、作品には密度というものがある。その中でも、紙媒体における密度とは「紙の単位面積当りの情報量」を指す。200c㎡足らずの「紙」という物質に描かれた意味を持った記号の集合を、我々は小説や漫画と呼称する。

さて。今日の話は鬼才、赤松健のアニメ絶好調(見てません)で売れに売れてる「ネギま!」です。
徹夜で読んでも全巻読み終わらない。睡眠不足の敵である。全巻ゴッソリ大人買いをする。まったく面白い。これで一冊四百円では安すぎる。
さて、実のところ、真面目に本作品を読んだのは初めてだったりする。週間の方では流し読みだったり飛ばし読みだったり、読み忘れていたりしていたのだ。
てゆーかスゲー。スゲーよ赤松健。漫画家を尊敬するなんて初めてだよ。
本作品は怪作である。そら売れますわ。こら面白いもの。「ラブひな」では多少読者を選定する性質だったものの、ことネギまにおいては女性から小学生まで幅広くカバー。
なにがすごいって、この赤松健って人、ものすごい努力家なんですね。調べ物には労力を惜しまず、絵にも全力投球。毎週毎週構成も安定していて、そのクセまだまだ進化中。赤松先生と、集英社のJで始まる某雑誌の休載率50%を超える先生を比べて見ると、なんかもう別の職業みたい。しっかりして下さい。
そうそう、密度の話でした。
小説よりも読むのに時間がかかる漫画というものがあるという認識に至ったのは、「ゼロの使い魔」と「ネギま!」とを同時に読んだことがきっかけでございました。厚さも、大きさもほぼ同じ。それなのに、情報量では遥かにネギまが勝っています。同じ大きさのお弁当箱があって、片方はビッチリ幕の内弁当、片方は海苔弁当、みたいな。これはどちらが良いというわけではなく、薄味が好きな人も居れば濃い口が好きな人もいるので、好みの問題です(柔らかな表現)。ついぞ、情報量で小説に勝る漫画なんぞ想像もしなかったものだから、ちょっとビックリ。
デスノ? アレは小説ではいけない理由なんてありません。つまり文字が多くて小説的なので排除。
本題にたどり着く前に力尽きて脱線したまま終了。
 リク・ラク
 ラ・ラック
 ライラック
うーん、語呂が良い。