最近見てるドラマ

人間の証明を欠かさずに見ています。ちょっと前の話なんで話の筋立ては古い感じがするんですけど。反面、分かりやすいという側面があるのでテレビにはうってつけっすね。筋を見失うと言うことがない。
古畑任三郎と伝説の教師も借りてみてます。伝説の教師はちょっと新鮮ですね。や、古い作品なんですけど、二面性を持った教師=中居、駄目教師=松本、っていうコンビが非常に刺激的。GTOでは先生が完璧(というか、『物語になり得る問題』を抱えていない)だったのですが、それと比べてより先生側からの視点が増えていますね。本来は、二面性がある、というのはつまり裏の顔があるということで大概は問題児が抱くステータスであるのが定番で、その裏の顔の部分が問題を起こして、その裏の顔そのものを上手く折り合いをつけるか排除するかで問題を解決、カタルシスを得る、という構造になっているのですが、それを先生側に当てはめている、と。で、その中居の二面性を排除する役割を持っているのが松本……というのがこの場合の定番なのでしょうけど、実はそうではない。中居が既にアイデンティティの確立している大人であることがここで重要になります。つまり、彼自身の二面性は、「自ら作り上げたものである」のですね。ここで更に設定の奥深さが伺えます。……原案、松本ですって。彼、なんでも出来ますねぇ。